認定心理士とは
認定心理士は、大学で心理学関係の学問を学んできた方が取得単位を日本心理学会に認定申請します。
その後、規定する単位認定基準に基づき審査され合格した場合に認定される資格です。
資格認定されれば、心理学のプロとして仕事を遂行できるだけの必要な基礎知識とスキルを身に付けていることの証になります。
認定心理士の資格認定を受けるメリット
認定心理士の資格は公益社団法人日本心理学会が認定している資格ですが、大学などで心理学を専攻し修了した人には必要のない資格です。
この資格の認定申請をすることが少しでもメリットになるケースとしては、心理学部以外の授業で心理学を履修したことがあり、心理職に関連する職場に就職することになった場合などです。
学部や学科で心理学を専攻し履修すれば○○大学心理学部卒業と、明確な履歴証明が可能です。
しかし、そうでない場合は、実際に心理学の基本知識やスキルがあっても、それを証明する術がなく、採用する側も確認のしようがなく、採用の際にミスマッチが発生し、就職できる機会が失われてしまう可能性も否定できません。
そんな時に認定心理士の資格認定を受けておけば、心理学の基本的な知識や技能を身に付け一定の力量があるということを客観的に証明することが可能になります。
また、認定心理士は実際の臨床経験がゼロであったり、学会会員以外の方でも申請することが可能です。
認定心理士の就職状況
認定心理士の資格認定申請を行い無事に認定を受けれても、就職活動や採用の際に必ず有利な条件となるわけではありませんし、他の資格を目指す場合にも、この資格が有利に働くことはありません。
認定心理士は今後の自分の技能アップの基礎固めや足がかりとして活用するものであると理解しておきましょう。
認定心理士の認定申請条件・審査基準・取得までの流れ
認定心理士になるまでの流れ
- 認定申請種類の取り寄せ
- 必要事項を記入し申請書を提出
- 審査料1万円を納付
- 受付受理の連絡通知
- 審査基準に基づき判定
不合格の場合、再申請も可能。 - 合格の場合、認定料3万円を納付
- 認定証及び認定心理士IDカードの発行
認定心理士の資格申請の種類について
大学卒業後の申請(認定申請)
4年制大学を卒業し、在学期間中の取得単位を認定単位として申請できます。
大学卒業前の申請(仮認定申請)
大学卒業前に申請書を提出し条件付きの仮認定が受けることができます。
その後、卒業時の単位が申請通り取得できている場合は、資格認定するということを事前に保証する申請方法です。
日本心理学会会員の優遇措置
日本心理学会に5年以上続けて正会員として入会しており、大学等で心理学関連の講義を担当している教員は、認定委員会へ申請できます。
大学等とは、4年制大学、短期大学、高等専門学校、専門学校が該当します。
認定心理士の認定内容について
単位認定基準の概要
認定心理士の資格申請をした後、資格認定委員会では次の単位認定基準で審査が行われます。
基礎科目
- 心理学概論:4単位以上
- 心理学研究法、心理学実践学習:8単位以上
選択科目
- 知覚心理学・学習心理学
- 生理心理学・比較心理学
- 教育心理学・発達心理学
- 臨床心理学・人格心理学
- 社会心理学・産業心理学
上記の5領域の内、3領域以上で少なくても4単位以上が必要。
5領域の合計で16単位以上。
その他
心理学関連科目、卒業論文・卒業研究:最大4単位。
認定申請から審査合格・認定証の発行の流れ
大学卒業後の申請(認定申請)の場合
- 審査合格
- 事務局より「認定の通知」と「郵便振替用紙」を送付
- 認定料3万円を郵便振替で送金
- 認定料を事務局が受領
- 認定心理士認定証と認定心理士証(ID カード)を送付
- 認定心理士の名簿登録
大学卒業前の申請(仮認定申請)の場合
- 審査合格
- 事務局より合格通知
- 認定料3万円・審査料1万 円を郵便振替で送金
- 仮認定料を事務局が受領
- 有効期限付きの認定心理士 仮認定証を送付
※有効期間は卒業見込証明書記載の見込年月末日まで。
資格認定内容
認定心理士 | |
申請資格 |
|
認定基準 |
認定申請により、下記の基準で審査され、クリアすれば認定される資格です。
詳細は、資格取得に必要な単位と科目名例を参照下さい。 |
更新の有無 | 無し |
証明書発行 |
|
費用 |
|
合格発表 | 申請書類を提出日より2〜3ヶ月後に通知 |
主催団体 | |
問い合わせ |
〒113-0033 東京都文京区本郷5-23-13田村ビル内 TEL:03-3814-3953 |
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