ネガティブ思考は心身を害し不幸を招くことに
私たちは、人生において誰もが自分の夢や願望を叶え、健康で幸福に人生を送りたいと考えていますが、現実は、すべての人たちが幸せな生活を送っているわけではありません。
困ったことに私たちは、とかく過去を後悔したり、将来に不安をいだいたりしがちです。
人間というものは、放っておけば、マイナスのイメージを抱きがちです。
くよくよと過去の失敗にとらわれ現状の不満を愚痴りがちです。
金銭的な不安や失敗などを恐れて、そのことばかり心に描き続けていると、潜在意識に固定観念となって沈み、やがてそのことが現実のものとなり、体験することになります。
マイナスの思いばかり抱いていれば、当然その人の将来も暗いものになってしまいます。
ですから、良い人生を送ろうと思えば、プラスの明るい未来を心に思い描くことを意識的に行わなくてはいけません。
病気についても同じで、その病気について不安や恐れの感情や思いをもち続けていると、本当に病気にかかってしまいます。
潜在意識は、プラスの思いもマイナスの思いもまったく選択することもなく実現させてしまいます。
人の人生は、自分が過去に何を一番強く感じたり考えたりしてきたかによって現在の人生が決められていくことになります。
仏教では、このことを因縁果報と言ったりしますが、過去に心に強く感じた感情や思いが種としてまかれ原因となり(因)、時間が経過して縁が結ばれ(縁)、結果花が咲いて実がなる(果)という意味です。
誰もが知っているフロイトやユングなどの心理学者によって証明された潜在意識の働きは、現在の心の想念や固定観念が心身や行動に大きく影響を与えており、時間を経て将来目に見える現実世界に反映されるものであるという法則なわけです。
ですから、今現在、自分の目の前になんらかの苦しみや悪いことや嫌だと感じる現実世界というものが展開しているのは、それは過去において自分の心が描いた感情や想念が、今、現実に目の前に展開しているというだけのことです。
現在、たとえば病気であったり、金銭的に困っていたりすれば、そのことについて心とらわれてくよくよと考えたり悩みすぎたりすることは大変危険です。
今その瞬間の心の思いが原因となり、将来あらたに病気や不幸の現象を招くことになります。
その結果ますます苦しくなり、そのことについてまた考え込んでしまい、その思いや考えが原因となり潜在意識に沈み、それがまた結果現象となって……とぐるぐると果てしなく苦しみ続けることになります。
「富める者はますます富み、貧しきものはますます貧しくなる」というのはこの理由からです。
なかなか人はこの事を認めようとしませんが、まぎれもない事実です。
世界的に有名なジョセフ・マーフィー博士の「マーフィーの成功法則」でも潜在意識について詳しく述べられています。
夢・願望達成法 6つのポイント
- 「私は幸せになりつつある。」または「私は幸せになる。」というように現在進行形または肯定形の文章にすることが大切です。
- 書き出した内容が矛盾していないか?
例えば「私はアメリカへ2年間留学する。」と書き出しても実際は心の中で「恋人と離れるのは絶対イヤだ」などという気持ちがあればこれは絶対に実現しません。
願望や夢が矛盾しているからです。
朝の寝起き時や夜の眠り前のいわゆるボーっとしたまどろんだ状態のときは、まちがいなく脳波がα波になっていますので、潜在意識にダイレクトにつながります。
瞑想をしている時も同じ状態です。
紙に箇条書きした願望や夢を目に付く壁などに貼り出し、朝晩眺めます。
脳波がα波になっているときに、自分が目標・願望・夢を達成して喜んでいるイメージを5感を動員して想像します。
最初は鮮明にイメージできなくても気にする必要はありません。
「私はあらゆる面で良くなりつつあります。」これは、エミール・クーエという人が考え出したアファーメーション宣言文です。
内容はいろいろありますので考えてみて下さい。
朝と晩に鏡の自分を見ながら宣言します。
また普段からポジティブな言葉を使いましょう。
「ありがとう」「幸せ」「良かった」なども強力な言葉です。
これは、非常に大切で耳からの情報は潜在意識にダイレクトに影響します。
自分の気分が良くなったり悪くなったりするのは、ほとんど相手から投げかけられた言葉によって左右されます。
聞くテープは、成功者の体験談や成功法則に関するものや愛情についてなどポジティブな内容であればどんなものでもOKです。
以上は私が実際体験して実行したものばかりです。
夢・願望達成法について、詳しく解説すると一冊の本が書けるくらいの内容になりますし、現在では多くの本が紹介されています。
人は自分で認識できる表層意識より、認識できない潜在意識の多大な影響のもと、人生の大半を送ることになっているという事実を理解していれば心理面にもっと目を向けることができると思います。