ストレスによる心身への悪影響の仕組み
いったいストレスとは何でしょうか?
ストレス自体は、悪いものではありません。
多少のストレスは、人間の自己成長をうながす源ともいわれており、 ストレスが全て悪いというわけではありません。
ストレスが全くなくなってしまったら、それこそ逆にストレスが溜まったり するかもしれませんね!
人はさまざまな環境からの刺激により常日頃からストレスを受けたり、ウイルスが体内に侵入したりしています。
そのような環境下にある場合、左右の腎臓の上に接して 1個ずつある内分泌器官である 副腎(内側の”髄質”と外側の”皮質”とからなる)の”髄質”からアドレナリンや ノルアドレナリンといったストレスホルモンを分泌し、これらのホルモンの働きで ストレスに対し戦ったり回避しようとするわけです。
このホルモンが原因でストレスを受けると血圧が上がったり、動悸がしたり、 冷や汗が出たりします。
ところが、このストレスホルモンの作用によってストレスが排除できればいいのですが、 もし、できない場合は視床下部からの指示で副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が下垂体から分泌され、副腎の”皮質”から 副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌放出されます。
視床下部とは、
間脳の一部で、 視床の下側にあり、脳下垂体につながる部分で、自律神経系の中枢で、体温調節・物質代謝の調節・睡眠・生殖など、 生命維持に最も 重要な統御機能をもつ器官
副腎とは、
内側の”髄質”と外側の”皮質”と からなる器官
但し、過剰なコルチゾールの分泌は、血中のコルチゾールのレベルも高くなり、 病気に対する免疫機能を低下させ、風邪を引くと長引く、 傷がなおりにくい、生理不順、 慢性疲労に陥ったりもします。
血中のブドウ糖の量も増えます。
また、コルチゾールは、情動を支配する脳の大脳辺縁系(ここで快、不快を支配する) という部分にも作用し、強い不安感、 恐怖感、嫌悪感などの不快な感情を引き起こします。
視床下部からの自律神経の統御機能が低下し、自律神経失調症を引き起こしたり もします。
通常、自律神経は、 交感神経(緊張)と副交感神経(弛緩・リラックス)が交互に シーソーのように働きますが、緊張しすぎるとうまく働かなくなります。
自律神経は、ほとんど自分自身の意志では動かせないといわれています。
多くの人々は、肉体的に症状となって現れた病気に対しては、薬や手術などの対処療法で治療しようとしますが、 ほとんどの病気は表面的なものではなく、心の内面的なものが真の原因ですから、その原因を取り除かない限りは、 一旦その病状が回復したようにみえてもまた再発することになります。
以上がストレスによる心身への悪影響の仕組みです。
ですから、ストレスと上手に向き合って、ためすぎないようにするのは、どうしたらよいか? その方法をこのサイトで提供していきたいと思います。