精神対話士の役割と職場、資格認定条件や試験内容について

精神対話士とはどのような資格か?

 精神対話士は、メンタルケア協会が認定している資格です。

この協会は慶應義塾大学出身の医師が中心的役割を果たし創設された認定団体です。

精神対話士は、心に傷を負った方の話に耳を傾けて聞き役に徹し、心を癒すことで生きる希望やヤル気を与えるのが主な仕事になります。

 なので、何か治療を施したり、問題に対して現実的な解決方法をアドバイスするわけではなく、相手の話をじっくりと聴き癒しを与えられるように対話を行うだけです。

ですが、このような対話という手段を通して心を癒していく技術を持った専門家が精神対話士というものです。

精神対話士として仕事に就くには

 下記で説明する養成講座や試験に合格する必要がありますが、協会から派遣依頼され精神対話士として仕事に就くこととなります。

クライエントの心を癒し、生きる希望や活力を持てるように、聞き役に徹するということが精神対話士の根本的なスタンスとなっています。

また、精神対話士として満足いく仕事を行うには、クライエントが歩んできた人生について、しっかりと理解し受け止めることができるだけの大きな人間性が求められます。

精神対話士の派遣先としては、病院などの医療機関、学校などの教育機関、老人福祉施設などの介護福祉分野、他には個人宅へ直接派遣される場合もあります。

精神対話士の資格取得までの流れ

 資格を取得するには、まず基礎課程と実践課程の養成講座を受講する必要があり、各課程修了後はレポート提出を行い、合否判定が行われます。

また、各課程の受講期間の3分の2以上の出席が必要となります。

 最終的に精神対話士として仕事に就く場合は、派遣業務参加選考試験に合格し業務委託契約を締結することによって資格認定を受ける必要があり、メンタルケア協会からの派遣依頼を受け業務を行なうことになります。

 但し、この資格は車の免許と同じで5年経過ごとに更新する必要があります。

 精神対話士の資格取得から仕事に就くまでの流れは次のようになります。

  1. 基礎課程の受講・修了後のレポート提出
  2. 試験委員による合否判定
  3. 実践課程の受講・修了後のレポート提出
  4. 試験委員による合否判定
  5. 精神対話士派遣業務参加選考試験
    (基礎課程・実践課程のレポート提出)
  6. 試験委員による合否判定
  7. 派遣業務委託契約の締結
  8. 派遣業務就業
資格名 精神対話士
受験資格
養成講座
内容
基礎課程:15回の講義

「医から見る人間探求」
「宗教から見る人間探求」
「メンタルケに関する対処術」

実践課程:講義と7回のロールプレイ

「実務に向けた学習」

養成講座
開催
毎年全国各地
受験料 基礎課程 133,700円(消費税込み)

実践課程 61,700円(消費税込み)

合否判定

基礎課程実践課程
とも、講座修了・レポート提出後、試験委員により合否判定が行われます。

また、3分の2以上の講座出席数が必要です。

派遣業務参加選考試験
個人面接、集団面接、基礎課程・実践課程での提出レポートを全体的に総合判定されます。

合格証明  各ステップでの試験合格者には次のような証明がなされます。

基礎課程
メンタルケア・スペシャリスト認定証の交付

実践課程
実践課程修了証の交付

派遣業務参加選考試験
精神対話士の資格認定

合格率

基礎課程:約80%

実践課程:約80%

派遣業務参加選考試験:約15%

資格更新 5年毎に更新が必要
主催団体

内閣府認可 一般社団法人メンタルケア協会

問い合わせ 〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-5-8 カ−デ青山201
TEL:03-3405-7270 (代表)

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