1.メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験とは
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験は、企業や団体内で働いている方が仕事上の不安や悩みで抱えるストレスによる心的不調などを未然に防止し、個人の能力を充分発揮して職場で活躍できるようにするため、それぞれの職責に応じた心の健康管理に取り組める知識やスキルを習得出来るようにするために構築された検定試験になります。
またこの資格は、厚生労働省「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に基づいて大阪商工会議所がメンタルヘルス対策支援事業として行っています。
1-1.企業がメンタルヘルス・マネジメントを導入する目的
職場での人間関係や仕事上での不安・悩みを抱き、ストレスを感じながら仕事をしている方は年々多くなっています。
またうつ病など心の不調で会社を辞めたり休むケースも増加しています。
企業が社会に貢献しつつ収益をあげ続ける為には、人的資源の有効活用、労働生産性の向上なくしては、経営は成り立ちません。
結局、それぞれの社員が職場で能力を存分に発揮できるようにしていくことが重要なポイントになります。
そのためには、社員が心の健康を維持・向上していけるよう企業が主体となって取り組むことが重要になってきます。
2.メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験の試験内容について
2-1.各コース別の試験内容
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験は、次の3種類のコースがあります。
Ⅰ種/ マスターコース |
Ⅱ種/ ラインケアコース |
Ⅲ種/ セルフケアコース |
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到達目標 | 社内全体のメンタルヘルス対策が推進できる | 部門内、上司の立場で部下へのメンタルヘルス対策が推進できる | 職場内で従業員が自らのメンタルヘルス対策が推進できる |
対象者 | 人事労務管理スタッフ、経営幹部 |
管理監督者 (管理職) |
一般社員 |
出題内容 | 下記に記載 | 下記に記載 | 下記に記載 |
試験時間 |
選択問題:2h 論述問題:1h ※論述問題は、実務遂行上で必要な知識・応用力・総合的判断力などが問われる。 |
選択問題:2h | 選択問題:2h |
配点 |
選択問題:100点 論述問題:50点 ※論述問題は、実務遂行上で必要な知識・応用力・総合的判断力などが問われる。 |
100点 | 100点 |
合格基準 |
選択と論述の問題の合計得点が105点以上
但し、論述問題の得点が25点以上 |
得点70点以上 | 得点70点以上 |
2-2.出題内容
2-3.受験要領・申込みについて
受験の申し込み方法については、団体特別試験と公開試験があります。
団体特別試験 | 公開試験 | |
受験資格 |
学歴・年齢・性別・国籍に制限は無し。 ※但し、各コースの受験人数は10人以上で申し込む事。 |
学歴・年齢・性別・国籍に制限は無し。 ※I 種と II 種、II 種と III 種を同日に受験可能。 |
試験日時 | 任意に設定可能。 |
年2回:3月、11月に実施
Ⅱ種(ラインケアコース): 13:30~(制限時間2時間) |
試験会場 | 任意に設定可能。 |
札幌、仙台、新潟、さいたま、千葉、東京、横浜、浜松、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、高松、福岡 ※上記の中から受験地を選択。 |
受験受付期間 | 随時(但し、試験実施日の3週間前までに申込むこと。) |
第20回は2016年1月13日(水)~2月12日(金) |
試験種類 | Ⅱ種(ラインケアコース) Ⅲ種(セルフケアコース) |
Ⅰ種(マスターコース) Ⅱ種(ラインケアコース) Ⅲ種(セルフケアコース) |
受験料 | Ⅱ種:5,180円(税込) |
Ⅰ種(マスターコース):10,800円 |
対象者 | 申込みする企業・団体・学校に所属の従業員、職員、学生の方。 |
一般個人。 |
持参品 | ― |
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2-4.合格率・合格者数
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験の公開試験結果については、次の通りですが、特にⅠ種(マスターコース)については、かなり難易度の高い検定試験となっています。
【第27回】 2019年11月- Ⅰ種(マスターコース):15.6%
- Ⅱ種(ラインケアコース):43.3%
- Ⅲ種(セルフケアコース):66.7%
2-5.主催団体・問合せ先
〒540-0029 大阪市中央区本町橋2番8号
大阪商工会議所 メンタルヘルス・マネジメント検定試験センター