ADHDの2つのタイプ
ADHDは子どもの発達障害の一つで、注意力の無さが目立つ注意欠陥タイプと、多動や衝動性が目立つ多動性障害タイプの2つの種類があります。
今でこそADHDは一般的に認知され子どもの発達障害として知られていますが、20年以上前はMBD(微細脳機能障害)または多動症候群と言われていました。
アメリカでDSMという診断基準が用いられるようになり、ADHDは知られるようになりました。
特にADHDを患う子どもたちは、家族と共に日常生活を送ったり学校で勉強する際にも、いろいろな障害や問題を抱えながら生活することになるため、様々な対処法や治療法が模索されています。
ADHAの発生率
ADHDの発症率は統計により若干誤差があるようですが、学齢期にあたる子どもの5~6%程度は、ADHDの問題を抱える子供であるといわれています。
なので、1クラスの中で一人から二人くらいの学童がADHDであるということになり、子どもを持つ親の立場からしても大変な深刻な問題であるといえます。
ADHDの子供の言動の特徴
次のような特徴的な言動が頻発する子どもの場合は、ADHDの次のタイプである可能性が高いので、児童精神科やADHDに詳しい小児科で受診することをお勧めします。
タイプ | 子供の特徴的な言動 |
注意欠陥 |
|
多動性 |
|
衝動性 |
|
ADHDの対処法
- 子どもに上記のような言動が頻繁に確認できた場合は、ADHDの疑いがあると考えられるので、児童精神科やADHDをよく理解している小児科で受診するようにして下さい。
また多動性については年齢が上り、小学校の高学年になると症状は目立たなくなります。
- 家庭内では、小さな目標を少しでもクリアーできたらほめるようにしてあげましょう。
落ち着きなさい、静かにしなさい、しっかりしなさいと言って叱るのは逆効果になります。
- 医師の指示で神経刺激剤(リタリン)などの薬で症状を緩和できます。
リタリンはアメリカではよく使用されていますが、食欲減退や不眠などの副作用が影響する場合もあるので必ず医師の指示を守る必要があります。