1.カウンセリング心理士とは何か

 カウンセリング心理士(旧 認定カウンセラー)は、日本カウンセリング学会が認定する資格で、産業カウンセラーに次ぐレベルで世間でも認知されている有名資格です。

その活動範囲は、医療、福祉、教育、産業、司法関連など広範囲に渡っています。

2.カウンセリング心理士の受験資格について

 カウンセリング心理士の受験資格を取得する方法としては、試験方式推薦方式の2つがあります。

但し、いずれの場合も日本カウンセリング学会へ入会していることが必須条件になります。

2-1.日本カウンセリング学会の入会資格について

入会資格については以下の通りです。

日本カウンセリング学会の入会資格1

2-2.試験方式による受験資格

 試験方式の受験資格は、次の1~3項のいずれかの条件を満たすことが必要です。

1.一般受験者
  1. 日本カウンセリング学会に2年以上在籍していること。
  2. 日本カウンセリング学会の養成カリキュラムを規定の単位数(210時間以上)学習していること。
2.心理学系大学院の在学者又は修了者
  1. 心理学系大学院を修了しているか大学院に在学していること。
  2. 修了者は修士の学位取得者で日本カウンセリング学会に1年以上在籍していること。
     また在学者は学会在籍1年以上で産業カウンセラーの試験を受験でき合格すれば、修士課程か博士前期課程の修了が資格認定条件になる。
  3. 日本カウンセリング学会の養成カリキュラムを規定の単位数(240時間以上)学習していること。
3.学会「認定カウンセラー資格認定校」として指定された大学院の在学者又は修了者
  1. 学会が指定する「認定カウンセラー資格認定校」である指定大学院を修了しているか指定大学院に在学していること。
  2. 修了者は修士の学位取得者で日本カウンセリング学会に1年以上在籍していること。
     また在学者は学会在籍1年以上で産業カウンセラーの試験を受験でき合格すれば、修士課程か博士前期課程の修了が資格認定条件になる。

2-3.推薦方式による受験資格

 推薦方式の受験資格は、次の1~3項のいずれかの条件を満たすことが必要で、かつ人格や識見が優れていることも求められています。

1.大学又は短大の専任教員
  1. 日本カウンセリング学会に在籍していること。
  2. 大学か短大で5 年以上専任教員としてカウンセリング関係の授業を行い、カウンセリング実践の業績も顕著であること。
2.大学又は短大以外の諸機関のカウンセラー
  1. 日本カウンセリング学会に在籍していること。
  2. 大学・短大以外の諸機関にて、カウンセラー養成やカウンセリング実践に5年以上の経験があり業績も顕著であること。
3.相談機関のカウンセラー(相談員)
  1. 日本カウンセリング学会に在籍していること。
  2. 週 4 日以上かつ5年間以上、相談機関のカウンセラー(相談員)としての業務経験があること。

2-4.カウンセリング心理士養成カリキュラムについて

領域 受講対象者
一般会員 心理学系大学院(修士課程)在籍者・修了者
カウンセリング心理学 60時間
/4単位
60時間
/4単位
必修
カウンセリング・アセスメント 30時間
/2単位
30時間
/2単位
カウンセリング演習 60時間
/4単位
60時間
/4単位
カウンセリング実習 45時間
/3単位
60時間以上
/2単位
カウンセリング諸領域 15時間
/1単位
30時間
/2単位
選択
必修
合計 210時間
/14単位以上
240時間
/14単位以上

3.認定カウンセラーの試験内容について

試験方式での受験

一般受験者又は心理学系大学院の在学者又は修了者
筆記試験(60問程度)

出題内容:
カウンセリングに関する基礎知識の習得状況について、学会「認定カウンセラー養成カリキュラム」研修基準のA・B・C領域から出題。

合格基準:
70%程度。

面接試験(1人20分程度で以下の2点)
出題内容:
  • 人柄、人間性など認定カウンセラーにふさわしいかどうか。
  • スーパービジョンを受けた内容についての提出資料に基づき試験委員が質問。(一般受験の場合)
  • カウンセリング実習で事前提出した担当事例記録内容について試験委員が質問。(心理学系大学院の場合)
認定カウンセラー資格認定校としての指定大学院の修了予定者
面接試験(1人20分程度で以下の2点)
出題内容:
  • 人柄、人間性など認定カウンセラーにふさわしいかどうか。
  • カウンセリング実習で事前提出した担当事例記録内容について試験委員が質問。(心理学系大学院の場合)

推薦方式での受験

認定スーパーバイザーが推薦する者に対して、「認定カウンセラー推薦委員会」で認定候補者が決定され、決定者のみ受験可能です。

  1. 書類審査
  2. 面接試験

試験日

筆記試験・面接試験共、10月中旬頃に実施されています。

  • 試験方式:年 1 回実施
  • 推薦方式: 2 年に1回実施

試験願書受付期間

7月下旬~8月上旬頃に願書の受付が行われています。

試験場所

2015年度 日本カウンセリング学会 認定カウンセラー資格認定試験は、
東京都豊島区東池袋3-1-3 サンシャインシティ文化会館7F会議室で行われました。

受験料

  • 受験料:20,000 円
  • 資格認定料:30,000 円

合格発表

11月下旬~12月初旬頃に合否通知が行われています。

合格率・合格者数

平均で約80%の合格率。

資格更新制度について

認定カウンセラーの資格を継続して保有したい場合は、5年ごとに更新する必要があります。

更新するには、Ⅰ~Ⅸ領域中から3領域以上に渡り、計15 ポイント以上を、その内「Ⅱ日本カウンセリング学会への参加」については、2ポイント以上を実践や研修等で取得する必要があります。

更新の細則は下記リンク先ページで確認して下さい。

  • 審査料: 10,000 円
  • 認定料: 10,000 円

主催団体・問合せ先

〒112-0012 東京都文京区大塚3-5-2 佑和ビル2F
日本カウンセリング学会
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