1.キャリアカウンセラーの職業的役割
職業的視点での人生観や自己啓発に関するカウンセリングを通して、就転職やキャリアアップに係わるサポートがキャリアカウンセラーという職業的役割となります。
就転職支援に関しては、一般的な求職支援と違い、まずクライエント自身の心的生育度に沿って自己を理解することが、より適切な職業選びに繋がっていくことを理解させ、最終的に就業できるまでをサポートしていきます。
自己理解せずに即職業に関しての理解を優先するのが一般的ですが、カウンセリングにおいては自己理解は必須で最も重要です。
一方、キャリアカウンセリングの場合は、まず自己の心の成長度や指向性を理解し、自分の人生に有意義な職業は何かを理解させる必要があります。
なので、キャリアカウンセラーを仕事とする場合には、様々な分野における職種の業務内容をよく理解していることが求められます。
従来の日本社会では年功序列や終身雇用制度が定着していたため、自己理解に沿った就職ではなく本人の希望に沿って入職し、我慢しながらも定年まで無難に過ごすという働き方が一般的でした。
自己理解という点に関してはほとんど着目されてきませんでしたが、2008年のリーマンショック以降、年功序列や終身雇用制度が崩壊し、生涯における仕事のあり方が見直されるように変化してきました。
2.キャリア・カウンセラーの職場
人の生涯に渡る就職や転職支援に関わるキャリアーカウンセラーは、必然的に就業先である企業との接点が多いため、業務として人材採用が常に行われている企業に従事するケースが大半です。
具体的には、会社内の相談部門、民間の人材紹介・活用会社、公的な職業紹介機関(ハローワーク)、スクールなどの進路相談に関する職場などがあります。
3.国家資格キャリアコンサルティング試験について
特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が認定する国家資格です。キャリアコンサルティング 国家試験 | |
試験日 | 年4回(2,5,8,11月の下旬~) |
受験資格 | キャリアカウンセラーの養成講座は、厚生労働省が指定しているもので17種類あり、この講座を修了した場合に限り、国家試験であるキャリアコンサルタント試験の受験資格を得ることが出来ます。 養成講座の中でも、特にヒューマンアカデミー キャリアコンサルタント養成講座は格安で、最短2ヶ月で国家試験の受験資格を得ることが出来ます。 |
試験科目 |
学科(100分)
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試験科目 免除 |
国家試験もしくは技能検定1級又は2級で合格している学科試験又は実技試験 |
申し込み 期間 |
試験日の2ヶ月前より |
受験料 |
学科:8,900円
実技:29,900円 |
合格基準 |
学科:100点満点中70点以上
実技:150点満点中90点以上 |
合格発表 | 4,7,10,1月の上旬 |
主催団体 | 特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 |
問い合わせ |
キャリアコンサルタント試験 試験センター |